夜のランニングが趣味の領域に入りつつあります、調たかしです。今月13日から開かれていた福岡市議会の6月定例会が23日未明に閉会しました(結果として会期が1日延長されました)。本会議は午後1時10分の開会予定でしたが、予定を大幅に遅れた23時25分に開会がずれ込みました。というのも6月16日の本会議での一般質問で、住宅都市局長が無所属議員への答弁の中で「議員、いい加減なことを言ってもらっては困ります」などと、極めて不適切な発言があったため、謝罪と取り消しを求める議会側の要請と当局の見解のすり合わせを巡って、議会運営委員会が紛糾したためです。

市民の負託を受けた市長と同じく市民の負託を受けた我々議員が対峙する議場は、互いに緊張感と尊厳をもって臨むべき場です。今回の件は当局の議会軽視の姿勢がそのまま表に出たものと私個人は受けとめています。私たち議会は市民を代表して当局を監視する役割を担っている以上、軽んじられることを認める訳にはいきません。私たち自身も議場での発言により一層責任を持つことを心掛けなければと思いますが、今後もし同様の案件があれば厳しく対処しなければと思います。

また、本会議が長引いたもう一つの理由が、議長の改選です。おばた久弥・前議長が任期途中での辞職を表明し、後任に川上晋平・新議長が選任されました。議長を輩出する会派の一員として、議員各位や当局関係者にはご迷惑をおかけしましたが、これから新議長を先頭により市民の信頼と共感を得られる、なおかつ職責を忠実に遂行する議会になることを目指して、頑張っていきたいと思います。

さて、以下では議案関連の報告を致します。保育の受け皿確保のための500人分の保育所追加整備や保育士の確保に向けた家賃補助制度の創設にかかる補正予算案、学校教育で用いられる教科書の採択の在り方を変更するための条例改正案などの審査が行われ、いずれの議案も可決・成立しました。

これらはいずれも今議会で注目された議案でしたが、所管は私が委員長を務める第2委員会であったため、一昨日と昨日の常任委員会における議案等の審議ではかなり活発な議論が交わされました。

保育の受け皿確保については、増加の一途をたどる保育ニーズに行政の対応がどうしても追いつかない現状が、今更言うまでもなく多くの市民にとって切実な問題になっています。今年度当初の待機児童数は89人、未収書児童数は過去最多の1812人となる中、福岡市は今年度当初予算で過去最大の2000人分の保育所整備予算を確保しました。当初予算の成立から最も近い定例会に、500人分の追加整備にかかる補正予算案が提出されるのは異例の対応です。この問題は議会としても当局と足並みを揃え、ときには発破をかけながら真剣に議論をしています。今回提出された保育士確保のための家賃補助制度の創設にかかる補正予算案とあわせて、委員会審議では全員賛成で可決されたことをご報告したいと思います。

一方、教科書採択の在り方を変更するための条例改正案については、一部の会派が否決に回ったため賛否が分かれる結論となりました。教科書採択は各自治体の教育委員会が、文科省の検定教科書の中から各科目ごとに1つを選ぶ方式を取っています。これまでの進め方が閉鎖的だったことに加えて、特に歴史教科書などにおいては内容に誤りや問題のあるものが採択されてきた経緯を、自由民主党福岡市議団は長く問題視してきましたが、平成27年度に福岡市でも問題になった教科書業者から教職員に対する不適切な便宜供与の事案を受けて、私自身が昨年の6月議会で会派を代表して一般質問に立ち、抜本的な採択方法の見直しを行うという答弁を教育委員会から得た経緯があります。

※詳しくは当時のブログ記事をご参照下さい

http://www.t-shirabe.net/blog/1426/

これまでは、教科書採択の最終決定機関である「教育委員会議」に、採択の対象になる各教科書が順位付けされた資料が出され、結果として1位のものが採択されるなど、最終決定のプロセスが半ば形骸化していました。今後はこうした順位付けが廃止されるため、教育委員会議の負担は増えることになりますが、責任の所在がより明確になるので、過去にあったような問題のある記述を含んだ教科書は選定されにくくなるのではないかと期待をしているところです。