【なぜ、地下鉄で市長の声が?】
今回の連載では番外編的な内容になりますが、今回の質疑では地下鉄駅構内や車内で高島市長の声でアナウンスが流れる問題も取り上げました。これまで、この件については地元の方々や先輩方などから、かなり厳しいお叱りを受けることがしばしばありました。一方でこれまでお一人の方が、「地下鉄で市長の声が聞けて嬉しい」と私に仰ったことがありました。
質疑では、苦情など市民のご意見について状況を尋ねましたが、これまで21件が寄せられているそうです。福岡市の地下鉄では過去に、乗車マナーの呼びかけに甲高い子どもの声(生成音声?)を使ったところ、お客さまから苦情が寄せられたことから流すのをやめた前例があります。私は「この際、地下鉄構内や車内で市長の声を流すのはやめたらどうか」と対応を求めましたが、交通局は「市長のアナウンスは重要かつ緊急なものに限って行っている。これからもしっかり続けていく」と答弁しました。
【一旦はやめたのに、なぜ再び?】
実は、今回の質問をするに至った伏線があります。市長の声を使った車内アナウンスは、過去に私の指摘を受けて一定の期間にわたり停止をしていました。令和3年の6月議会の一般質問に向けて、当初私は市長の声による車内アナウンス(マスク着用などを呼びかける内容)をやめる判断を、市長自身が下すように求める質問を準備していました。しかし、直前になって当時の交通局から、「秋からアナウンスを差し替える」という対応の提示があったことから、質問を見送った経緯があります。こうした経緯は、私に直接、市長のアナウンスをやめさせるように要望された方など、数人に報告した他は口外してきませんでしたが、経過の記録を残すために役所とのメールのやり取りは保存しています。
ところがです。なぜかまた去年から地下鉄車内に高島市長の声でアナウンスが流れ始めました。案の定、令和3年6月の経緯をご存知の方からはお叱りを受けることになりました。私自身も地下鉄通勤なのですが、今回の連載をご覧いただいてもわかるように、市長の日頃の仕事ぶりに疑念を持っている身としては、アナウンスを聞くたびに腹立たしいものを感じています。
市長の声による車内や駅構内でのアナウンスは、法的には問題はないようです。ただ、公営地下鉄で首長の声を流しているのは福岡市だけで、他に事例はありません。羽田空港とつながっている都営浅草線や、都内を走っている都バスの中で、(元著名キャスターである)都知事の声が流れているかというと、そんなことはありません。ここからは意見が分かれるところかもしれませんが、政治家が公営の地下鉄で自分の声を流そうなどとは普通なら考えもつかないし、誰かが言い出したとしても政治家本人が「やめたほうがいいよね」と自制するものじゃないかなと、私は思います。
この問題に関して、あらましは以上の通りです。私の「戦果」にご期待をいただいた方々には、不甲斐ない結果となり大変申し訳なく思っていますが、これからもこの問題は頑張りますので、引き続きご意見をお寄せ下さい。






