師走が近づき慌ただしく過ごしています、調たかしです。

地元の小学校の50周年行事(実行委員長を拝命しています)の準備が目下最大の懸案ではあるのですが、コロナの新規感染の落ち着きを受けて少しずつ戻ってきた地域行事やアフター5のお付き合いなどもあって、久しぶりに公私の境目がよくわからないゴチャゴチャした生活が戻ってきたように思います。

ワクチン接種が一定進んでいる韓国やヨーロッパ諸国で感染が急拡大している上に、アフリカ南部が起源と見られる新たな変異株が確認されるなど、気を抜けばすぐに自粛生活へと逆戻りなのだろうと思います。久しぶりにお会いする懐かしい面々と談笑しながら、この平穏がずっと続くことを祈って過ごす毎日です。

さて、今日は久しぶりに最近気になったニュースについて所感を綴ろうと思います。

まずは11月22日の毎日新聞一面から。

7歳の娘を道連れに心中した私と同年代の男性のことが書かれていました。亡くなる直前には月に123時間もの残業をしていて、長時間労働でうつ病を発症したとして労災認定を受けたとのことでした。「なぜ娘を連れて2人で逝ったのか」ということを今も問い続けるご遺族の心情など、胸を締め付けられるような記述が多く見られました。

遺族が実名を公表して取材に応じたことからは、同じようなことを繰り返して欲しくないという強い願が感じられます。匿名の記事にはないリアルさがあったと思います。

心の健康を保てないような働き方をなくしていく取り組みが急務だということを改めて痛感させられると同時に、同じようなことで命を落とす人を出さないために、過重労働に関するSOSに対応する相談窓口をもっと身近なものにすることが必要だと感じました。

失われた命の重さを、新たな悲劇を生まないための反省に繋げる社会でなければならないと思います。

このこととは全く異質のニュースですが、新型コロナの新たなる変異ウイルス、オミクロン株を巡って、岸田首相は今日、外国人の本邦への渡航を30日から当面禁止する措置を取ることを表明しました。国内外の経済活動には大きな影響が及ぶことになると思いますが、第5波で主な感染拡大要因になったとされるデルタ株よりもワクチン効果が期待できないと見られる以上、やむを得ない措置という他なさそうです。

今夜はとある地場企業が市内のホテルで開いた忘年会にお邪魔してきました。大きな宴会場で、私にとってはここ2年ぶりくらいの大きな催しでした。もちろん、会話をする時にはマスクを着けながらの気遣いは皆さん欠かしていませんでしたが、気をつけながらも多くの方と知り合い、または旧交を温める機会を得たことを心からありがたく感じました。

感染が再拡大することは何としても阻止したい。回り始めた社会経済活動の歯車を止めたくない。オミクロン株はそう遠くない将来に我が国でも確認されるのかもしれませんが、第6波を未然に防ぐという全国民に共通する目標に向けて、これから正念場を迎えるのだという緊張感を改めて持ちたいと思います。

ところで、コロナウイルスには確認された変異の順にギリシャ文字を用いた名前がつけられていて、デルタは4番目、オミクロンは15番目のギリシャ文字です。今回の新型変異株の確認にあたり、13番目のニューと14番目のクシー(クサイとも)が飛ばされたことが話題になっています。クシーは英語表記がxiで、これが中国の国家主席、習近平氏の名前の英語表記と重なるため、WHOが「忖度」したのではないかという観測が伝えられています。

この報道をみて、我が国の立場としてはオミクロンも飛ばして欲しかったよなあと思ったのは私だけでしょうか…。コロナ禍で感染症対策の専門家として日本政府への助言を始め日々の激務に精励して下さっている先生の名前と一部重なることが、今後のことを考えたときに非常に不都合な気がして…。悲しいかな、WHOに対する我が国の相対的影響力のなさ、そして日本語がやはり世界の共通言語ではないことを痛感させられる出来事でした。

そういえばフランスの大統領の名前はマクロンさんですが、フランス人はあんまり今回の変異株の名前は気にならないのかなあ…。