地域活動が生き甲斐です、調たかしです。

きょうは事務所で色々と事務作業をこなしているのですが
7月にご相談を頂いていた七隈校区のとある階段から
地下水が染み出て衛生上、歩行の安全上の問題が生じていた件について
対応する工事が終わり、近隣の方々が大変喜ばれている、
というご連絡を、相談者の方から頂きました。

迅速に対処頂いた区役所の皆さまに深甚なる感謝の意を表しつつ、
喜んで頂けたことをとても嬉しく感じる土曜の午後です。

さて、10月7日の総会質疑では、自身のライフワークと思っている
生活交通についても質問をしました。

これまでも過去の議会質問の機会などに述べてきたことですが、
私のふるさとである梅林のまちの高台では、ご高齢になり運転免許証を
返納されるご高齢の世帯が、生活が不便になることを見越して
住み慣れた我が家を売りに出し、市の中心部のマンションへと
引っ越しされるようなケースが出始めています。

「いつまでも住み慣れた地域で」というのは福岡市政が掲げる
重要な理念の1つであり、多くの市民に共通の願いだと思います。
しかし、団塊の世代が後期高齢者となる2025年は目前に迫っており
自宅から買い物先、病院、バスや地下鉄などの公共交通機関までの
細かな交通手段の確保=生活交通の確保がなされなければ
住み慣れた地域を離れざるを得ない高齢世帯が続出するのは
避けられないだろうと危惧しています。

質問では、生活交通の確保が喫緊の課題であるという危機感を
当局にもってもらうことを目的としながら、そのための手法として
「オンデマンド交通」の普及促進を軸とするなど、方向性を定めた
検討を行うことを強く求めました。

<質問の様子はこちらからご覧いただけます>

少し難解な話になるかもしれませんが、
福岡市の生活交通に関する検討は、平成22年に超党派の議員提案で
制定されたいわゆる「生活交通条例」に基づいてなされてきました。
この条例が制定された頃は、山間部などで過疎化が進み
路線バスの休廃止によって公共交通の網からこぼれる地域が
生じ始めていました。このため、条例は公共交通空白地、または
公共交通不便地などを駅やバス停から概ね1キロ、概ね500メートル、といった
距離によって規定をし、その中でも特別対策地域に指定されたエリアについて
対応策を考えるという立て付けになっていました。

しかし、条例の制定から10年がたち、高齢者の割合もグッと増え、
最近では公共交通空白地でも不便地でもない、あちこちの高台の住宅から
「これからどうやって出かけたらいいのか…」という不安の声が
聞かれるようになるなど、生活交通の問題は山間部などから
市全体へと広がっていったと捉えるべきだと思います。

だからこそ、身近な生活の足の問題を広く全市にわたって
確保する取り組みが急務であり、それゆえに利用者にとって
自由度の高いオンデマンド交通が答えになると考えています。

オンデマンド交通の事例として注目されるのが、アイランドシティなどで
実証運行が行われている「のる~と」です。スマホのアプリで配車予約をすると
最寄りのスポットまでワゴン車が迎えにきてくれる。そして、
千早駅をはじめ、あらかじめ設定されている幾つかの目的地まで
運んでもらえるというサービスです。

 

 

 

 

 

 

今年度からは新たに西区の橋本エリアでも実験がはじまっており
全市に同様のサービスが広がるきっかけができないか
大いに期待をしているところです。

自由民主党福岡市議団ではこのほど、高台にお住いの高齢者の
生活交通に関する意識がどのようになっているのかを検証するため
今後、独自の調査に取り組むことを決めました。
年末から各議員が配布を開始する市議団ニュースと一緒に、
高台にお住いの高齢世帯を抽出したアンケート用紙をお届けする予定です。

会派の政調会長を拝命して1年半が過ぎ、残りの任期で是非とも
ここまではやり遂げたいと思っています。
是非とも、ご意見をお寄せ頂きたいと思います。