B型の長女が、インフルエンザB型に罹患しました、調たかしです。我が家は5人家族ですがみんなB型です。娘たちがインフルエンザになると、添い寝するのは父親の役目になります。

さて、そろそろ飽きられそうですがまた空港のことを書きます。その昔、B型の妻が福岡空港で地上勤務をしていたことと、私のこだわりは全く無関係ですが、やっぱりこだわってます。

9日に議員提案の条例案が上程されて以降、議論がいよいよ盛んになってきていますが、私たちの主張に対して「空港に出資をするくらいなら、子育てなどに使った方がいい」といった反論があるようですので、この点についての私見を述べます。

率直に言うならば「空港に出資をすることで、長期的に見ればより多くの財源が子育てなどに使えることになる」と思っています。

このブログを読んで頂いている皆さまも、「米百俵の精神」という逸話に聞き覚えがあるのではないでしょうか。百俵の米も食べたらなくなります。しかし、未来のために使えば千俵、一万俵になって返ってくる。だから、食べずに未来への投資にあてるのだ、という考えです。

空ビル株の売却収入の使い道の議論は、まさに「食ってしまえ」という当局の論と、私たちの米百俵の精神とのせめぎ合いでした。

2月議会に当局が提出した基金条例は、空ビル株の売却収入のうち約7億8千万円を積み立てて、空港周辺のまちづくりなどに充てるものです。この仕組みはまさに、食べたらなくなる立て付けです。だからこそ、私たちは否決をせざるを得ませんでした。

今回、私たちが提案している条例の立て付けは、空港の運営者に出資をし(もちろん、件の7億8千万円は財源と想定)、配当などの果実が得られた場合にはそれを地域振興に充てられるものとなっています。つまり、百俵の米を未来のために使う考え方です。

私たちは今の段階で、今後の空港運営の収支見通しなどについて、あまり声高に私たちの考えを述べるのを控えています。ともすれば我々の主張を「金儲けのための投資だ」と批判する向きがあるからです。

私たちは出資によって得られる果実をメリットとする立場ではありません。あくまで出資のメリットは、福岡市が経営の内側から空港の運営に責任を持っていけること(=市民の安心と利益の保護)だと捉えています。しかし一方で確実だと思うのは、福岡空港が現状でも羽田、千歳に次ぐ高収益の空港であり、今後の見通しは極めて明るいということです。出資は必ずや空港周辺の地域振興の貴重な財源を生むことになります。そうなれば一般財源の負担が軽減されることになるので、結果としては子育て、教育の充実などにより多くのお金を回すことが出来るようになるのです。

昨日の毎日新聞夕刊には、「市長と自民 3月の陣」との見出しで、今回の条例案を巡る動きの記事が掲載されていました。私たちは建設的な提案をしているつもりなので、戦っている認識はないのですが…どうしてもそう映るのでしょうか。ただ、記事の内容については記者の方が多方面に取材を重ねられた苦労がにじみ出ており、関心がある方には是非ともご一読頂きたいと思った次第であります。

今開かれている条例予算特別委員会では、17日の第3分科会の予算関連審議が終わった後に、条例案に関する質疑が行われるようです。会派としては多くの賛同を得られるように、丁寧に説明し、かつ真剣に議論していきたいと思います。