日本では別れの季節ではないはずの秋口に、とどめようもない別れの寂しさに浸っています、調たかしです。

地元の花みずき通り商店会で50年以上に渡って地域の皆さんに親しまれてきた藤野薬局さんが、9月30日をもって閉店されました。

昭和43年開業と、地元では最も古くからのご商売になるお店の一つですが、薬剤師である店主ご夫妻がともにご高齢になられた(とは言ってもまだまだお元気でいらっしゃるのですが)ことに加えて、近隣に小児科医院と併設の薬局が10月中にも新たに開設されることを受けて、「長年の顧客である地域の皆さんが薬の相談や医薬品の購入で困ることもないだろう」というご判断のもと、閉店を決められたとのことです。

ご主人は地元商店会の元会長でもいらっしゃり、私もこれまで幾度となく会の運営や会員さんへの心配り、さらには地方議員としての心構えなど様々なことについてご指導を頂いてきました。

またプライベートな話ですが、私は夜の飲みごとが続くときには思い出したかのように藤野薬局さんに立ち寄らせて頂き、愛用の「レバコール」を仕入れては肝機能の調整に努めてきました(あくまで個人の思い出話であり、薬効等に言及する趣旨ではありません)。

個人的にも大変お世話になってきた薬局、そして地元商店会の歴史ある薬局が暖簾を下ろすことは寂しい限りですが、50年余の長きにわたって地域の皆さんの健康に笑顔で寄り添ってこられた藤野薬剤師ご夫妻のご功績を称え、これからの末長い弥栄を心から祈念します。

地元には引き続きいらっしゃるので、今後も色んな場面でお目にかかれるでしょう。実に寂しくはありますが泣くことではないと思っています。しかしながら私のふるさとのまちの商店会にとっては大きな出来事です。今日のお別れを感謝の気持ちとともに本稿に記し、自身の記憶に深く刻みます。