好きな歌を問われれば「努力、根性、義理、人情~♬」と歌います調たかしです。
覚えておられる方もいらっしゃるでしょうが、27~8年前にテレビで流れていたトヨタトラックのCMソングです。
努力と根性、義理と人情・・・人間として必要な要素の全てだと思います。

さて、昨日は開会中の予算議会で自由民主党福岡市議団の二番手として補足質疑に登壇しました。
きょうから何日間かに分けて、質問した概要をご報告したいと思います。

 

 

 

 

 

 

まずは長住中央公園の再整備を巡る問題についてです。
昨年9月にこのブログで言及した通りのことを、議場で述べさせて頂きました。

長住中央公園の再整備と第三者委員会

長住中央公園の再整備の方針については、自治協、町内会などの地域自治組織から
ソフトボール専用球場を廃止する再整備を求める請願が出される一方で、
地元のソフトボールチームなど利用団体からは存続を求める請願が出され、
議会は地域自治組織側の請願を不採択とする一方で、利用団体側の請願を採択しました。
つまり、議会として極めて明確に結論を出したのです。

昨年9月にもブログに書きましたが、請願権は日本国憲法の16条に明記された国民の権利であり
また地方自治法124条、125条や請願法にも規定されています。
地方議会で採択された請願が仮に首長に何らかの施策の実施を求めるものであったとしても
首長はその結果に縛られることはないという解釈が一般ですが、
一方で請願は本会議での採決を経て採択・不採択の結論が出される点では議決事項であり、
議決事項は首長を縛るのが常識です。採択された請願を軽んじて頂いては困ります。

それにも関わらず、法的に何の根拠もない第三者委員会を立てて
再整備の方向性を協議することそのものが、
もはや問題だと思っていました。しかも、第三者委員会は
議会の請願審査の結果に逆行する結論を出したのです。
もちろん、委員に選任された方々には何の悪気もなかったと思います。
第三者委員会を立てた市長、住宅都市局による、
議会への冒涜行為だと思っています。

長住中央公園の再整備について、地域自治組織と利用団体との協議は
きょう現在では何ら進展が見られていません。議会が出した結論に沿った形では
何の結果も出せていないにもかかわらず、福岡市は平成30年度の当初予算に
第三者委員会が示した「解決原案」に沿って、調査経費を計上しました。
こうなると、完全に第三者委員会は議会と同列か、議会よりも上の扱いです。

我々地方議会は、憲法にも地方自治法にも定めがあります。
第三者委員会は単なる任意のアドバイザー機関です。
たかがアドバイザー機関が、しかも議会の後追いで出した意見を
市民の代表である議会が導いた結論をひっくり返そうというのでは
道理が通りません。

このような行政手法は、ただちに違法とは言わないまでも
議会制民主主義を採用する我が国の法の精神に照らして決して適正ではなく、
それゆえに「脱法的」であるという批判は避けられないと思っています。

けさの朝日新聞には、「脱法的」と申し上げた部分が掲載されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

振り返ると昨年9月のブログでも私は同じ言葉を使っていました。
私たち地方議員の第一の職責は、予算提案権と執行権という強大な権限を持つ首長が
適正に職務を行っているかを監視することにあります。
議場で厳しい口調になることは正直に言って好きではありませんが
ときには心を鬼にしなければならないのだと思います。それが私の仕事です。

次回は、介護人材不足の問題と外国人材の活用について、ご報告します。