娘の入院の付き添いをしています、調たかしです。

幼稚園児の三女が4日前にインフルエンザに罹患し、
一昼夜、飲み物も食べ物も受け付けなかったため
深夜に再度受診したところ、
そのまま入院せよということになりました。

さらに1日は何も喉を通らず可愛そうでしたが、
昨日から良くなってきたので、本人も家族も
今は一刻も早く退院したがっています(笑)

さて、先週末から新聞等の報道で
博多駅からウォーターフロント地区までの
ロープウェイの検討経費が来年度の予算に
盛り込まれるという報道がありました。

まだ、市長から議会に対して
予算案が示されていない段階ではありますが
事実ならあまりに時期尚早であると思います。

以下、私の所見を述べたいと思います。

大前提として、ロープウェイ構想は
年末年始に頂いた地域の皆さまの声から判断して
恐らくかなりの数の市民から歓迎されていません。

私自身の考えも同じで、
色々と情報を集めてみていますが、
いままでのところ、ロープウェイがないと
将来の市民がとても困るという訳では
どうやらなさそうだと思っています。

詳細はまた後日と思いますが、「需要があるのか」「他に手段はないのか」という点で
疑いを差し挟む余地があります。

市がウォーターフロント地区への
新交通システムの検討のために設けていた
有識者会議は、1月9日に「ロープウェイが最適」という
結論を出したようです。

来年度予算への検討経費の計上は、有識者の「お墨付き」を受けてのことだとは思いますが、
この構想については検討の進め方や情報の打ち出し方に対して、
既に昨年の12月議会でも、複数の会派が
苦言を呈していたところです。

仮に予算化するのであればまずは
議会にしっかりとした説明と情報提供を
頂くのが筋だと思っています。

我々議会の側とすれば、有識者会議の意見は
あくまで参考であり、
市民の意見も考慮したところで最終的に
判断をするのは、市民の負託を受けた議会です。

新交通システムが果たして要るのか要らないのかという総論部分を、
まずは議会でじっくり議論しなければならないと思います。
むしろ、議論させて頂く十分な時間的猶予を頂戴したい。

ウォーターフロント地区の再整備がどのような時間軸で進み、
その時間軸に沿ってどれだけの人の流入が新たに起こるのか。
今後迎えるであろう人口減少の局面を
こうした予測にどの程度加味すべきなのか。

バスを中心とした地上交通では
本当に対応ができないのか。
今後の福岡市の都心部、ひいては都市全体の交通政策をどのようにしていくのか。

こうした総論について、しっかりとした議論を
まずは「交通対策特別委員会」や所管の常任委員会をはじめとした
議会の枠組みの中でさせて頂きたいと思います。

ロープウェイは手法なので各論であり、
各論が総論に先立って物事が進んでいくのは極めて「いびつ」なことです。

1つの手法に絞り込んで検討する予算をつけることは
必要なプロセスを何段もすっ飛ばすことに他ならず、確実に議会を紛糾させます。

報道に触れて以来、色んな不安に駆られています。

娘の病床で添い寝をしながら、なかなか寝付けない思いをしているのは、
単に「枕が違うから」という訳ではないようです…。