去る6月15日の福岡市議会本会議で、全国市議会議長会から議員在職10年の永年勤続表彰と記念の徽章、そして市長からは感謝状を頂戴しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく一生懸命に仕事をしてきたことは間違いないのですが、達成できたこともあれば、力及ばなかったこともあり。ただ変わらぬ信念と情熱を持ち続けてやってこれたのは、支えてくださった大勢の皆さまのおかげです。

SNSでも感謝の気持ちを発信したところ、思いがけない祝辞を多方面から頂き、胸が熱くなりました。改めて自分がどうやって生かされてきたのか、育てられてきたのかに思いを致し、これからも、愛する郷土が少しでも理想の姿に近づくように、元気よく働いていければと思います。

そんな節目の6月議会で、一般質問に登壇しました。

「生活交通」「コロナ感染拡大防止に向けた情報発信」「電動キックボード」の3つのトピックを選びました。

生活交通は、ライフワークと信じて取り組んでいる課題です。所属する自由民主党福岡市議団で政策担当をさせて頂いたこれまでの2年間で、会派の先輩議員、同僚議員と度々問題意識を共有してきましたが、今年の1月から4月にかけて、会派としてアンケート調査を実施。まとまった調査結果をもとに質問をさせて頂きました。

詳細な内容は割愛しますが、アンケートで分かったことは、市内各地にある高台や交通の不便な地域では、高齢者の自動車への依存度が高いこと、運転免許証の返納が進みにくいこと、これから年齢を重ねていくうえでは、半数以上が、タクシーやいわゆるオンデマンド交通、自己の運転などによる自動車交通を利用したいと考えていることなどです。

今回の質問では、市議団のアンケート結果を参考に、困っている地域を選んで今後の調査を行い、地域特性に応じた生活交通の確保を進めることや、「いつまでに、何をやる」という「取り組みのロードマップ」を作ることを求めました。

コロナ感染拡大防止に向けた情報発信については、福岡県下で3度の緊急事態宣言がいずれも延長する結果になったことを受けて、福岡市としての情報発信を今後見直すべきではないかという視点で質問をしました。

4月20日の時短要請以降、若い市民が都心の公園に集まり酒を飲む様子が見られましたが、警固公園の閉鎖は連休明けの緊急事態宣言の発出を待つことになりました。今回の流行は次第に落ち着きつつありますが、今後の再流行の恐れを考えて、必要とあれば躊躇なく公園の閉鎖に踏み切るべきとの意見を述べました。

併せて、若者をはじめとして一部の市民にメッセージが届かなかったことを直視し、市民に届く強いメッセージの発信について、これから油断なく構想を練ることを求めました。

地下鉄のアナウンスについても、マスク着用や会話の自粛の呼びかけに終始しており、既にほとんど浸透している現状に照らして、より効果的な中身とするように検討を求めました。

電動キックボードについては、共通したルール作りに向けて行われている公道での実証実験の課題について、厳しい視点での質問を行いました。

歩道を走るなどの違反行為が目につく中で、電動キックボードの利用者以外の市民へのルール周知が十分ではないため、車のドライバーからすると、横を通る電動キックボードがただ怖いという状況になっていると感じています。去る11日に、会派の同僚議員と実際に乗ってみて、確信を深めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

電動キックボードについては、福岡市から国家戦略特区の枠組みを活用して、利用促進に向けた提案がなされた経緯があり、いま福岡市で行われている公道実証実験についても、福岡市の公共施設に設置場所を設けて事業者に無償で貸し出したり、広報に協力するなどの便宜が図られています。

しかしながら、上で述べた通り、多くのドライバーにしてみれば見慣れない、利用ルールもよくわからない(つまり、動きが読めない)この乗り物が現状では歓迎されておらず、福岡市があまり前がかりになって普及を後押しすることは、市民の理解や共感を得られないと考えています。

福岡市の公道で行われている実証実験ですが、仮に様々な問題が起きたとしても福岡市には止める権限もなく、不思議なくらいに積極的に推進している割には、事態をグリップできていないことも問題だと感じます。

質問の終わりでは、市民にいたずらに不安を与えたり、市民を危険にさらすことがないよう、福岡市が責任をもって取り組むことを求めました。

今回の質問の内容を見て思うのですが、良くも悪くも10年間、中身は何も変わらずにやってこれました。市民のために良いものは良い、ダメなものはダメ。たとえ相手が誰であろうとハッキリと主張することが、議場に席を与えられた者の役割であると信じています。

こんな元気がいつまで続くのかわかりませんが、続く限りは頑張ってみたい。与えられた職責の重み、やりがいのある仕事をさせてもらっていることへの感謝、色んな思いを新たにする6月議会になりました。

まるで、会期が終わったような言い方になりましたが、週明けも続きます。会派の政策担当の任期も今議会まで。最後までこまごました仕事がありますので、積み残さないように頑張ろうと思います。